会報第25号・各会派の紹介と近況

春  秋  会

幹事長 西 島 孝 喜

春秋会の由来
 春秋会は大正13年(1924年)3月に結成され、今年で78年を迎えました。結成当時は、主として現在の「東京工業大学」の前身である「旧制東京高等工業学校」出身者により、弁理士会役員選挙の母体としての団体を目指したとのことです。
 現在は、東京工業大学の出身者ばかりでなく、多種多様の学校から幅広く出身者が会員となっています。
 春秋会の名称は、春には弁理士会役員選挙のために、秋には弁理士試験合格者祝賀会を開催し、会員が衆集することから命名されたと聞いています。
 春秋会の発足にあたっては、役員の選挙母体を主たる目的としていましたが、会員の親睦団体ともなっています。春秋会は、約600名の会員数となりました。各会員の得意分野も多岐にわたり、若い会員も春秋会内活動や弁理士会委員会等広く活動しています。弁理士会会長も過去多数選出され、また、弁理士会への貢献の大きさから叙勲・褒章受賞者を多数輩出しています。

春秋会の組織
 春秋会の会としての意思・決定機関は、総会でありますが、諮問機関としての相談役会の意見を参考にして、幹事会が会務の運営を行っています。幹事会は、例年、幹事長1名、副幹事長3~4名、幹事10名程度で構成されます。
 今年度は清水善廣、小泉雅裕、開口宗昭の3人の副幹事長および、会計・人事・協議関係等10名の幹事が分担して活動しています。会員数が増え、幹事会の負担が大きくなって会の円滑な運営に支障がでるおそれが出てきましたことに鑑みて、旅行会、合格祝賀会については今年から特別の委員会を設けて計画から実行まで、きめ細かい運営ができるように配慮いたしました。
 春秋会に中には、甲信越、名古屋方面の会員で構成される「東海春秋会」があります。東海春秋会は、愛知・静岡・岐阜・長野在住の会員が入会しています。東海春秋会代表は、春秋会幹事との連絡役となっています。今年は、長谷川好道会員が、東京-名古屋と長距離移動で活躍中です。
 尚、重要事項の決定に村しては、幹事長経験者を含めた、相談役会の助言を得て、若手をもり立てながら円滑な会運営を期すようにしております。春秋会の活動は、各種の委員会、同好会、研究部会が担っております。
 簡単にご紹介を致します。

委員会
 政策委員会
 政策委員会は、弁理士会の会務その他に対し、弁理士会からの意見聴取に対し、春秋会としての見解を述べ、また広く弁理士の実務、将来等について積極的に提言することを目的としています。今年は、弁理士法第2次改正、特許法改正に向けての検討を主体的に行っております。に基づく弁理士会則、会令等の改正に対応し、弁理士会理事会からの各会派の意見聴取に対し、精力的に緊急の会合を開催しています。今年度政策委員会は、小山輝晃会員にお願いしています。平成12年度の副会長として、昨年度からの法制上の経緯を踏まえた経験を生かした審議が行われています。
 人事委員会
 本年度は、杉本ゆみ子委員長の下に、弁理士会委員の推薦、日弁委員・役員の人選・推薦にあたっていただき、弁理士会の人選として相応しい人材の推薦、発掘をお願いしています。
 協議委員会
 協議委員会は、吉田維夫委員長を中心として、弁理士会役員選挙に対する考え方を若手会員が積極的に提言しています。新しい役員制度が導入されたあかつきにも元気に活躍してくれることを期待しています。
 研修委員会
 春秋会の会員には、真面目な実務家が多く実務研修あるは研究活動が活発に行われております。そのため、春秋会は「研修の」春秋会とよくいわれます。今年度研修委員長正林真之会員はさまざまな会員研修を計画しています。海外から講師を招いて外国の事情を説明してもらったり、インターネット利用しての特許調査についての研修を行ったりしています。またり、弁理士法第2次改正の問題を取り上げる研修も計画しています。また、委員会報告を会員に対して行うことも計画しています。
 広報委員会
  昨年までのいわゆる会報委員会と、ホームページ委員会を一体として広報委員会と致しました。春秋会の広報活動の大行事は、会報「春秋」の発行です。弟子丸健委員長、落合健副委員長を中心に各委員の方の骨折により、第54号「春秋」を7月末に発行したところです。春秋会の活躍振りについては、是非「春秋」誌をお読みください。ご希望の方は、筆者までご連絡ください。
  昨年から懸案の春秋会ホームページをついに起ち上げました。今年は有原幸一副委員長をはじめとするホームページ委員によりさらに内容の充実を図るべくエネルギーを使っています。皆様どうぞアクセスを!
 (アドレス:http://www.shunju.gr.jp)

同好会
 同好会には、テニス部、スキー部、ゴルフ部、句会、麻雀部、野球部等があります。これらの活躍振りは、「春秋」誌に詳しく紹介されています。
 特に野球部は、一昨年パテント杯優勝を19年振りに果たし、昨年も優勝して2連覇という快挙を成し遂げました。今年も順調に勝ち進んでいます。
 春秋会には、この他に名所散策と名物飲食を目的とした「春秋ウォーカーズ」があります。小人数ながら健脚と健吹の面々で名所・旧跡を散策し、「旨い物」を目指しているようです。
 春秋会のご紹介として総花的に列挙してしまいましたが、ご興味を引かれた方は、幹事会、同好会担当者等へご連絡ください。

春秋会の行事
 春秋会の行事の中で、7月の会員親睦旅行会が前半の最大の催しであります。今年は、鈴木康仁会員に旅行会実行委員会委員長になって頂き、委員会主導で旅行会を計画しました。今年の旅行会は、伊豆伊東温泉へ行きました。弁理士法二次改正について笹島、牛久両副会長を交えてパネルディスカッションを行い活発な意見交換を行いました。その後宴会、二次会、三次会……とにかく大成功でした。また、弁理士試験合格祝賀会を行います。昨年は、日弁合同弁理士試験合格者祝賀会がおこなわれましたが、今年は、長浜範明合格者祝賀会実行委員会委員長を中心として、春秋会単独での合格者祝賀会をユニークな形式で行う計画を立てております。12月か1月には、叙勲・褒章受賞者祝賀会を行います。

稲門弁理士クラブ

幹事長 近 島 一 夫

○はじめに
 稲門弁理士クラブは、早稲田大学出身者のみで構成されています。他会派が一早く出身校の枠を取外した中で、今でも枠を維持している同窓会的色彩の強いクラブです。メンバーも殆どがその意識で加入していますので、会員同士は、助け(教え)合ったり、遊んだりの和気あいあいのクラブですが、日弁での活動は、消極的な人が多く、申し訳なく思っております。
 早稲田大学出身の弁理士試験合格者は、最近増えておりますが、合格者の多くが事務所勤務であるか又は事務所勤務希望者である最近の事情では、当クラブに入るためには、合格者自身が早稲田大学出身であることに加えて、多くの場合その勤務事務所の所長も当クラブに所属するという、2重のゲートを通る必要があり、会員増強には極めて不利な会則になっております。このことは、以前から常に議論されてきましたが、上述したように同窓会的意識も強く、決断をされないまま、今日に至っています。

○活動
 内部組織として、政策、人事、研修、親睦、会計、総務等の各担当を決めており、幹事会で意思決定をしております。今年度の重要事項は、友党である無名会から会長候補を立てるに当り、当クラブも全面的に協力し、それに向けての組織を作ることにあります。
 そのため、後に述べる当クラブの人事の底付き解消のためでもありますが、無名会との連繋を更に強固なものにすべく、無名会との協議を続けております。
 その他、例年通り、9月22日~23日に箱根小湧園への旅行会が企画されており、30名弱の参加が予定されております。また、早稲田大学出身者の弁理士試験合格者を招待して、リーガルロイヤルホテルで合格祝賀会を行います。この合格祝賀会は、早大総長、理工学部長、法学部長等の来賓を仰ぎ、当クラブ以外の早大出身者の先生と共に盛大に行われます。
 また、今年度は、早稲田大学の知的財産センターにも、大学の特許出願の代理、月に1度程度の発明相談員の派遣、センター運営の支援等により積極的に協力をしております。

○当クラブの課題
 上述したように、当クラブは、新規会員の加入に足かせがあり、また同窓会的意識の会員も多く、その結果、人事の更新が思うにまかせず、日弁の一会派として人事での滞りが生じつつあります。この問題は、少数派閥由に常に内存しておりますが、私自身も、昭和62年につづき約15年振りに2回目の幹事長を引き受けざるを得なくなったのもその結果です。昭和62年当時は、当クラブから会長を出そうとの目標を掲げて、日弁各会派等に働きかける等、それなりに活発に活動しており、これは、平成8年度に稲木会長として実現しましたが、当時よりも状況がより深刻になっております。
 その理由として、以下のことが考えられます。
① 理系出身者が多くなり、弁理士会活動に興味を持つ人が少なく、また明細書作成等に時間をとられて、時間的余裕がない。
② 弁理士会及び日弁の各委員会の内容が専門的・継続的なものが多く、当クラブ内での経験及び教育が不充分なままで参加をお願いする結果、2度とやりたくないとの印象を与えてしまう。
③ 副会長等の役員になりたい人は、粗方既になっており、またこれから役員になってもよいと思っている人も、最近の理事会の激務及び選挙を考えると後込みして、当クラブを積極的にリードする人がいない。
 当クラブは、少数であるが由に顕在化して今日の状況になってしまっていますが、上記①,②,③の点は、互いに関連して、多かれ少なかれ各派に共通する問題でもあるように思えます。
 最近の話題で最も多い内容は、審査・審判の質の変化(低下)であります。曰く、傍若無人な新規事項追加の禁止の運用、始めに結果ありきの異議決定、信じられないような(バラツキの多い)査定、審決です。審査、審判が早くなったとしても、肝腎のその内容が低下し、実際の権利行使が困難な特許が多発して、いたずらに混乱を招くようになれば、我が国の特許への信頼性はなくなり、それを基盤とする我々の職域の縮小は避けられません。弁理士法改正は重要事項ではあることは確かですが、それにあまりにも集中することは、理系出身者が多く、明細書作成及び特許庁とのやり取りに追われている当クラブの会員にとって、日弁が益々遠い存在になって、上記①,②,③を増長するように思えます。

○おわりに
 早稲田では、よく「野人」の精神と言われます。官におもねることなく(長いものに巻かれることなく)、正しいと思うことは、我一人でも理想に向って突き進む心を尊ぶことと思われます。このような精神構造とマッチした方向が与えられるとき、当クラブは人事の新陳代謝不良も一遍に解消するものと思われますが、当面は、無名会との連繋を強化して、乗り越えて行きたいと考えておりますので、当クラブの状況を他山の石として、暖かく見守って頂きたくお願い致します。

南甲弁理士クラブ

幹事長 樺 澤   聡

南甲弁理士クラブの由来
 ここ何年かの会報『日弁』を見てみますと、多くの年度で同じように『南甲』の由来が書かれておりますが、それでも何で『南甲』なのというご質問が多いので、取りあえず例年通り、南甲弁理士クラブの名称の由来から始めます。
 南甲弁理士クラブの名称は、本会の創立された昭和3年6月、当時は中央大学出身者が中心として発足しており、中央大学が『南甲賀町』、現在の神田警察署付近にあったことから、その地名の南甲に由来しております。現在では、出身校にとらわれず広く門戸を開放しており、さまざまな出身校の会員により構成されております。また、地域的にも東京のみならず、名古屋を中心とした東海地区、その他日本全国にも多くの会員がおります。
南甲の伝統
 南甲の正確な伝統であるかどうかは良くわかりませんが、他クラブの方からは「遊びの南甲」、「南甲は上下関係がある」といわれているそうです。
 まず、「遊びの南甲」についてですが、南甲は常に遊んでばかりいるわけではありません。研修をするときには徹底的に研修をし、日本弁理士会の会務をするときにも将来の理想的な弁理士像を見つめて徹底的に考え精力的に行動し、親睦活動をするときにも親睦を図ることなどのために、酒を酌み交わしたりゴルフをしたり徹底的にすることから、遊びも徹底的にするということでつけられているのではないかと思います。
 また、「南甲は上下関係がある」ということについてですが、これは年長あるいは弁理士登録の古い先生が、若手あるいは弁理士登録の浅い先生に対して、面倒見が良く、いろいろと世話を良くしてくれることであり、決して若手の先生をいじめたりしているのではありません。
今年度の南甲
 今年度は21世紀を迎えて初めての年度であり、新弁理士法が施行された年でもあり、新しい弁理士制度について考えていかなければならない変革点の年です。当クラブでは18人の幹事により14の部会を有する幹事会を中心に、31人の顧問会の意見を踏まえ、日本弁理士会あるいは日本弁理士クラブからの今後の方向性などについて意見が求められた場合、適切な意見を迅速に提出できる準備をしております。
 一方、南甲弁理士クラブでは、今までの問題があった点や古くなった点を変えていき、また、今までの伝統で良き点は守っていきたいと考えております。
 今年の幹事会は、20代から60代まで幅広い年代で構成されています。単に若返りを図って新しい考えを多く取り入れていくことも一つの方法ですが、変革点の年のため自由に多くのことを代えることができてしまい、必要以上に色々なことを変えてしまい今までの良き伝統が失われてしまうことを防止するとともに、従来から問題であった点をベテランの会員からお聞きすることで誤った方向に変革しないように、柔軟な思考を持つ若手から経験豊かなベテランまでの多くの会員の考えを取り入れていきます。
 また、幹事会などの組織形態は新弁理士法などの近年の変革に対応させるとともに個人の負担を軽減するように、小回りが利き柔軟に対応できるように2年前に大きく変えており、現在のところ大きな問題もありません。したがいまして、今年度は組織形態はできるだけ変えずに運用で新しい制度に対応させ、この新しい制度に対応させるために問題となる点については、次年度以降の幹事会にお願いして組織形態その他の改革を遂行していきます。
南甲の活動
 親睦活動
 親睦活動につきましては、南甲の一つの大きな特色といえます。
 7月の納涼会、10月の旅行会、12月の忘年会および翌年1月の新年会が大きな行事となります。今年度の納涼会は、東京ディズニーリゾートのアンバサダーホテルで、ミッキーマウスとミニーマウスをゲストに招いてディズニーショーを開催し、会員およびその家族が100名以上も集まり、家族サービスも兼ねて大変盛り上がりました。10月の旅行会は、昨年は熱海でしたが、近年は石川県、函館と、飛行機を使ってちょっと足を伸ばしたところということで今年は熊本に行きます。この原稿を書いている時点では、旅行には行っておりませんが、1日目に契約関係の研修を徹底的にした後は、宴会から始まり、二次会、三次会と続き、翌朝の朝食までの盛大な会合、2日目はゴルフまたは観光で親睦を深める有意義な活動になっていると思います。12月の忘年会では築地江戸銀で100名以上の会員が集まり年忘れをし、1月の新年会では新たな1年に向けて進んでいきます。
 研修活動
 文武両道を図り、研修活動も活発に進められています。
 近年は、ワールドワイドの南甲を目指し、国内のみならず昨年の韓国研修についで、今年は台湾研修と、まずは近隣諸国での知的所有権、その他の研修をしております。
 通常の研修会では、南甲の会員のみならず他会派の会員にも広く門戸を広げ、今年はフェスト事件の判決について米国特許弁護士により、また、部分意匠および立体商標についてヤクルト判決が出て間もないタイムリーな時期に有意義な研修をしております。
 特に画期的なのは、東京での研修会を同時にテレビ中継により、東海地区の名古屋でも受けることができるようにしたことです。東海地区の会員は、わざわざ東京まで出てくることなく、時間と費用を低減させて東京と同時にタイムリーな研修を受けることができるようにしました。
 広報活動
 南甲の広報活動では、最も有名になりつつある『南甲新聞』が年に2、3回発行されます。また、多くの要望に答え、昭和52年5月の創刊号から41号までを縮刷した『南甲新聞復刻板』も発行されております。親睦行事での会員の行動、その他につきまして、基本的にはノンフィクションですが、プライバシーを尊重して実名は掲載しないことが多いようです。賛否両論あり、以前は家庭に持ち帰れる南甲新聞をとのスローガンもありましたが、せめて事務所で読めれば良いのではとの声が主流になりつつあります。
 普及活動
 二次試験合格者への口述模試、最終合格者の合格祝賀会、いずれの会派にも属してない人あるいは南甲に入って間もない会員との交流会などがあります。昨年の交流会では、ホテルの最上階のラウンジの個室を借りて、神宮の花火を上から見る企画がありました。
 レクレーション部の活動
 ゴルフ部、野球部、釣り部、テニス部、マージャン部、囲碁部、スキー部などがあり、ゴルフ部は南甲会員のみならず他のクラブの会員も含めたコンペを年4回、釣り部も春、秋と、スキー部は家族も含めて年1回の温泉とスキーのツアーなど活発に活動しております。
まとめ
 今年度は、当クラブの野本陽一会員が日弁幹事長です。弁理士法二次改正、その他のことで日本弁理士会にできる限り協力するとともに、また、日弁内の取り纏めと精力的に活動されております。当クラブでも幹事会、政策につきましては特に政策部会、もちろん会員全体で、野本幹事長を全面的にバックアップする体制でおりますので、他クラブにおかれましてもご協力の程、何卒よろしくお願い致します。

P  A  会

PA会幹事長 松 田 嘉 夫

はじめに
 PA会は、本誌に紹介されている他の会派と共に日本弁理士クラブを構成しています。当会は、弁理士会(現日本弁理士会)の役員選挙が創始された大正11年に選挙母体の一つとして設立された団体であり、設立当時に Patent Attorneys の頭文字を採って命名されました。創設からしばらくのあいだは国立大学出身者で組織されていましたが、昭和38年以降は出身校にこだわることなく、有為の人材の方々に入会していただき、現在ではおよそ600名の会員を擁して日本弁理士会の役員および各種委員会委員を多数輩出しています。

PA会の組織と活動内容
・運営形態
 会の運営は幹事会によって行われています。幹事会は、幹事長、幹事長代行、副幹事長、各部会担当幹事、常任幹事、幹事相談役および相談役によって構成されています。常設の部会は11あり、これらの部会が幹事会との連絡をとりながら行事や研修の企画・実施、日本弁理士会委員会への委員推薦、政策の検討、慶弔連絡、財政管理などを行っています。
 なお当会では個々の会員の登録年度、委員会歴、役員歴、専門分野等を含む独自のデータベースを保有し、幹事会メンバーの選任や委員・役員推薦等の際にはこの詳細なデータに基づいて適切な人材を公平に選出するように心がけています。
・行事
 公式的な行事としては、総会、役員選挙当選者祝賀会、春・秋の受章者祝賀会、弁理士試験合格者祝賀会、新年会または忘年会などがあります。これらの他にも、会員間の親睦を主目的として例年秋に旅行会を開催し、また本年度は納涼クルーズと称して夕暮れの東京湾岸域を遊覧船に乗って食事とお酒を楽しみながら回遊するという催しを7月に実施致しました。この催しは会員のご家族にも多数参加をいただき、たいへんに好評を博したことから、次年度からもより内容を充実して実施してゆく予定です。
 また、定期・不定期に研修会を催していますが、当会の特色として会員の幅広い海外実務経験および現地代理人との交流経験などを生かして、海外実務関係の研修や勉強会を充実させています。
・同好会
 当会には、ゴルフ、テニス、ボーリング、マージャン、ソフトボール、スキー、謡曲、囲碁の同好会を設け、それぞれの会を定期的に開催して各分野での同好の士による親交を深めています。今後は前記に含まれないキャンプやハイキング、フィッシングなどのアウトドアクラブ活動も充実させてゆく予定です。

PA会の特色
 当会は来年には創設80周年を迎える伝統ある組織ですが、ヴェテラン会員の貴重な知恵や経験による基盤を尊重しつつも、常に新旧世代の交流をはかり、将来を担う若い人たちの飛躍を促すという気風があります。
 そのような方向性を最も具体的に示すものとして当会には「Green PA」というシステムがあります。Green PA とは、年齢または登録年数が少ない特定の会員の総称であると共に、そのような会員を対象とした研修会や懇談会など各種行事の名称でもあります。Green PA は、弁理士としてフレッシュな頭脳または考え方を持った世代が中心となって交流の機会を持ち、これにより日本弁理士会ひいては社会への貢献に向けた会としての活性を高めてゆこうという目的を持っています。また、それゆえ当会では常に若い人?これは前述のとおり年齢に限らず、登録年数が若いという意味を含みますが?そういう人材を積極的に求めています。

おわりに
 私たち弁理士がいま直面しているテーマとして、訴訟代理権やそのための能力担保措置としての研修などのいわゆる二次改正問題、会員数増加に対応する実務研修体制の確保、ロースクール制度を含む法曹人口増加策とその結果としての知的所有権業界への人材流入、GATS問題(サービス業の自由化)等々があり、これらを総じて「内憂外患」と言うのは不適切かもしれませんが、何れにせよ私たちの業界の内外には知恵を絞らなければならない問題が山積しています。実際にはこれらの問題はまだ不確定的な要素を多くはらんでいるところから、弁理士業の将来については悲観論から楽観論までの振幅がかなり大きいのが現状です。しかしながら、業界の将来を担う若い世代への義務として、弁理士という職業がいつまでも魅力的で有意義なものであり続けるように、今の時代を生きている私たちは最大限の努力をしなければならないことには変わりありません。私たちも、尊敬すべき先輩たちが辛苦の末に築いてきた道の上を歩いているのですから。そのような観点から、私たちPA会さらには日弁という組織体に何ができるのか、あるいは私たちはどうあるべきなのかをも、あらためて考えてゆきたいと思っています。

無  名  会

幹事長 吉 岡 宏 嗣

はじめに
無名会は1922年(大正11年)1月に創設されましたので、今年はちょうど80周年の記念の年に当たります。去る9月28日に全日空ホテルにて記念式典並びに祝賀会を盛大に執り行い、無名会の歴史を振り返るとともに、諸先輩の築き上げた伝統ある無名会を引き続き発展させることを祈念しました。
無名会の特徴は、出身校や専門分野にとらわれず、反骨精神の旺盛な先輩諸氏により「弁理士を一生の天職とするものが、互いに手をとりあって、互いに喜び、互いに憂い、共に長短相補い、その天職を全うすることを理想とする。」ことを理念に創設され、老子の道徳径の一節「無名は天地の始めなり」から会の名称を頂いたといわれております。
 このような理念からでしょうか、無名会は、上下の隔てがなく、自由闊達な雰囲気を有するクラブです。例えば、仕事の上で様々な疑問や問題が生じたとき、先輩弁理士は快く相談に乗ってくれる雰囲気です。

無名会のあり方
 今年度は、21世紀の初めの年にあたると同時に、新弁理士法の施行元年にあたり、さらに司法制度改

革に伴う第2次弁理士法改正、等々私達弁理士を取り巻く環境が大きく変化し、国際的にも専門職の自由化等の改革が検討されています。
 このような変化の中で、私達弁理士一人一人に課される社会的責任はますます重くなり、かつ社会の尊敬を受けるに足る専門職であることが要請されるところです。無名会の会員は、自己研鑚に勤めると同時に、会員相互の切磋琢磨を図って、社会に誇れる専門家集団を目指しております。

 一方で、知的財産制度の健全な発展を図って国の発展に尽くすには、日本弁理士会をして社会に情報を発信し、専門家として国家の知的財産権に係る政策を提言し続けることが肝要です。そのためには、日本弁理士会の会務運営に優れた人材を発掘し、育成し、推挙する仕組みが肝要であり、無名会はその一端を担っています。

無名会の組織
 無名会は、毎年度、キャッチフレーズを決め、会員の力を結集して運営しています。今年は、「生き、生きと、活動する無名会」のキャッチフレーズのもとに、生き生きとした研修、親睦、研究会、同好会、等々の諸活動を通じて会員の識見向上、福利厚生に寄与したいと考えています。
 無名会の組織は、最高意思決定機関の総会の下に、幹事会、監査役、人事懇談会などの機関があり、幹事会の下に人事、政策、研修、福利厚生、企画、会誌、情報、等の委員会をおいて活動しています。人事委員会は無名会、日本弁理士会、日本弁理士クラブの役員及び委員会の委員、その他機関の委員等に適切な人材を推薦し、政策委員会は無名会の意見を取り纏めて日本弁理士会の政策に提言し、研修委員会は会員の識見を高めるべく研修を企画・実行します。
 また、福利厚生委員会は旅行会等、会員の親睦を図る施策を講じ、今年度は80周年記念を踏まえて、来年の2月始め頃に暖かいところ(沖縄以南)に行く予定です。企画委員会は、弁理士試験合格者祝賀会、新年会などの会の行事の企画実行を担当し、今年の弁理士試験合格者祝賀会は、平成13年11月30日(金)午後6時から霞ヶ関ビル53階において、「紋屋先生の講演会」に続いて、祝賀パーティーを開催致します。
 会誌委員会は、会誌「無名」を年1度発行し、会員会の活動報告及び会員の親交を深める情報を提供しています。
 情報委員会は、ホームページ「Mumei/http:// www.mumei.gr.jp」を活用して、会員に必要な各種の情報を速やかに提供することを狙いとしています。

常設研修会
 会員の自己研修のため、研修委員会の下に特許判例研修会、意匠商標研修会、外国制度研修会、弁理士を考える会が設けられています。

同好会
 会員が自発的に親睦を図る会として、ゴルフ、テニス、ボウリング、卓球、囲碁、将棋、マージャン、ダイビング、スキー、ハイキング、釣り、ワイン等の同好会が活動しています。無名会のゴルフは、毎年実力を上げて、9クラブが参加して行なわれた今年度の発明の日記念ゴルフにおいて準優勝しました。

終わりに
 やらなければならないことなら、何事も生き生きと成し遂げたいものです。「生き、生きと、活動する無名会」に多くの方々が参画して、弁理士として生き、生きと、生きる規範になりたいものです。

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