Re:国際研修セミナー（中国商標法、改正後の動き）研修報告

第１回国際研修セミナー報告

平成１６年７月９日
研修部会国際部門　部会長　柏岡　潤二
企画・担当　中山　健一・廣中　健

１．国際研修報告
本年度国際研修部門の第１回研修を、平成１６年６月１８日に商工会館6G会議室において開催しました。
テーマは、『中国商標法、改正後の動き』で、中国の商標代理人であり、今般中国商標法に関する著作を日本弁理士共同組合より出版された馬　彦華先生を講師にお招きして、中国における商標の出願実務について講義を行っていただきました。
初めに、中国における商標代理業について商標代理機構と商標代理人の役割についての説明をしていただいた後、商標調査から出願手続きの流れ、登録要件、とりわけ、実体審査における商標類否判断の手法について詳細な講義していただきました。
当日は新人部門の研修会と日程が重複し、担当者としては参加者が集まってくれるのかと内心ハラハラしましたが、中国への商標登録出願実務（中国商標局から、我が国の基準からすれば明かに非類似と思われる商標を引用されて拒絶理由通知をもらい、愕然とした経験があるのは担当者だけではないはず…）及び模倣商品を巡る攻防へ関心の高まりを反映してか、２１名の方にご出席頂くことができ、胸をなでおろしました。限られた時間の中で中国商標審査基準の全貌を把握することはなかなか困難でしたが、それでも、自国の需要者の間での出所混同防止の観点から、合理性をもって商標の類似判断がされていることを伺い知ることが出来た貴重な講義でした。講義の後は、馬先生にご質問をされる参加者があとを絶たず、懇親会の開始時間が決まっている担当者としては、再びハラハラしてしまいました。
研修後に行われた懇親会は、新人部門研修会参加者と合同で行うという初の企画でしたが、国際セミナー参加者の中からは10名（講師、企画担当含む）が出席し、若干話がかみ合わない場面もあったようですが、歓談はお店に追い出されるまで続き、久々の盛会となりました。

以上

今後の予定
第２回国際部門研修セミナー
「韓国における出願から権利行使までの留意点」
平成１６年７月１４日（水）ＰＭ６：３０～８：３０
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