お知らせ
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新人研修セミナー(特別編)「目からウロコの情報セキュリティ」報告
平成16年12月27日
研修部会新人研修部門
部会長 本田 昭雄
企画・担当 鈴木 大介・穂坂 道子
平成16年12月9日に、弁理士会館3階の第1会議室にて、上記テーマの新人研修セミナーが開催されました。
講師には、情報セキュリティのスペシャリストとして豊富なご実績をお持ちである萩原栄幸先生をお招きし、個人情報のセキュリティ対策の最新の動向と、個人情報侵害の実例とその対策、個人情報漏洩のリスクと当該リスクに対するマネジメントについて具体的に且つ分かりやすくご説明して頂きました。そして、そのお話は、2005年4月から施行される「個人情報保護法」と実務上の関連性の高い内容でありました。
例えば、最近の企業の間では、ファクシミリ及びメール送信の制限等、厳格な情報流出対策が急速に普及している事実、インターネット懸賞を利用した不正な個人情報の収集のカラクリ、デジタルデータ消去の落とし穴とその対策、情報漏洩の主たる原因が内部犯罪である実情、市販のウィルスワクチンソフトであっても、個人情報を不正に取得するプログラム「ペスト」の多くは発見できないこと、また、マイクロソフト社の「WORD」、「EXCEL」等のファイルに、文書作成者の多くの個人情報が「メタデータ」として自動的に記録されることは、あまり知られていない等の話題がありました。尚、「例の『ヤフーBBの個人情報漏洩事件』の不正アクセス犯はメタデータのことを知らなかったらしく、たやすく特定されてしまった」とのことです。講義の最後に、「正確な知識と新鮮な知識を身につけ、輝かしい未来を自ら切り開く『精神開拓者』として、社会に貢献する弁理士になられることを願って止みません。」とのご期待の言葉を頂きました。
本研修の参加申込者が20名でしたが、当日の参加申込も有り、実際の研修参加者は20名になりました。本研修では、萩原先生の著書等の即売も行われ、書籍が10冊程販売できたとのことです。また、本研修の終了後には、企画担当者も含めて15名で懇親会が行われました。懇親会では、萩原先生の気さくなお人柄のお陰で、情報セキュリティに関する議論を闊達に行うことができ、有意義な楽しいひとときを過ごさせていただきました。
以上
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